君と俺の事情
紗夜の事情
集side
結未姉ちゃんに頼まれ、近所のコンビニに来てた。
手嶋はよく、コンビニにたむろってるって噂。
だけど、俺が買い物してる間は、姿はなかった。
「あれ、集じゃん」
「あ、雅樹先輩(Masaki)!」
「結未のパシリで来たのか?」
「ですねw」
たまたま、レジの店員は結未姉ちゃんの同級生だった。
…バイトしてるなら…手嶋について何か…。
そのときだった。
雅樹先輩の目付きが変わった。
「…あいつら…」
「あいつら?」
先輩の目の先には、不良グループが。
まさか、あの中に手嶋がいるとか…?
「評判悪い薮中の奴らだよ」
薮中…?
あ〜…めちゃくちゃ評判悪いじゃん。
警察沙汰によくなる学校だね〜…やべぇじゃん!?
「じゃ、俺、失礼します!」
俺は早々とコンビニを出た。
少し辺りは暗いが、顔は分かる明るさ。
手嶋は…いるのか…?