君と俺の事情


……。
また、昨日来たコンビニに来ていた。
再度、手嶋かどうか確かめる為に。
会計を済ませるとちょうど、不良達が集まっていた。
俺は外に出て、手嶋らしき女の子を直視した。


「手嶋、こんなとこで何してんの」

「…べつに、関係ねぇじゃん」

「そうだよ!つか、あんたなんだよ!」

「噂だけだと思ったのに」


黙り込む手嶋。
俺はそう言い捨て、その場を去った。
我ながら冷たく言い放ったと、少しだけ後悔してる。

…―

手嶋が無断欠席をして一週間。
本気で、不登校になりかけていた。


「長瀬、手嶋ん家に手紙届けてくれるか?」

「え、あー…いいですよ」


手嶋に関して、俺自身どうでもよくなっていた。
そんなときに、森ちゃんに頼まれる。
あいつん家は、家路途中にある。
帰り道に寄ればいい話しだが、あんな姿みたら…相手したくなくなるだろ。
< 18 / 73 >

この作品をシェア

pagetop