君と俺の事情
集side
紗夜が学校に行くと宣言したとき、めちゃくちゃ嬉しかった〜!
これで、クラスの不登校なし!
やったねー!
「ただいまー!」
「ご機嫌だな、なんかあったのか」
「知りたいー?」
「勿体振るなよ」
家に上機嫌で帰ると、仕事が休みなのか、遊我兄ちゃんがいた。
結未姉ちゃんもいたけど♪
紗夜のことを、2人に話した。
「へ〜やるじゃんか!不登校無しか〜よくやったな、学級委員」
「だろだろ♪」
「ね、女の家にいたわけ?」
「え?」
遊我兄ちゃんが褒めてくれて、調子乗ってたら、結未姉ちゃんは俺を睨んで聞いてくる。
「どうなの」
「…いたけど…?」
「…あんた馬鹿じゃないの!!何のこのこ、訳の分からない女の家入ってんの!!」
「結未姉ちゃん…?」
いきなり怒鳴り散らす結未姉ちゃん。
え、なんでいきなり怒るの…?
結未姉ちゃんは、俺に怒鳴ってから、居間から出て行った。
ア然とする俺。
遊我兄ちゃんは、少しため息を付く。
「なんであんな怒ったの?」
「以前、色々あったからな」