君と俺の事情
家に帰ったのは、深夜2時。
たまたま起きてた遊我に、あたしは見付かった。
「お前、何時まで遊んでんだよ!」
あたしの部屋で注意してる遊我に、耳を貸さなかった。
絶望感の方が大きかったから。
様子がおかしい。
さすがに遊我だってわかる。
「何してたんだよ」
「…遊我…」
誰かに縋りたかった。
誰かに消してほしかった。
体に残る感覚、跡を。
ホントに誰でもよかった。
「…抱けよ…」
「お前まさか…!」
「無理矢理抱かれたんだよ。あたしから誘ってない!!」
遊我がだって、抱いたことぐらいあんだろ…。
なのになんで、そんな哀れな目で見んの…。
「お前のことだ。俺に関係ない。集が起きるから、早く寝ろ」