君と俺の事情
集side
遊我兄ちゃんに、結未姉ちゃんのことを聞いた。
俺、何も知らなかった。
男女の1対1がどれだけ危険か。
たとえ、中学生でもやる人いるもんね。
「だから、あいつはお前に忠告したんだろーよ」
「ありがと遊我兄ちゃん!」
「やるとしても、高校生w?」
「遊我兄ちゃん…」
「…わり、ゴメン…」
俺は居間を出て、結未姉ちゃんの部屋に行った。
結未姉ちゃんに謝るのと、お礼言うのと、夕飯出来たこと言わないと。
―コンコン、ガチャ
ドアを開けると、ベッドに横たわってる姿が。
怒ってるよね…。
近付いて、俺は謝った。
「結未姉ちゃん、さっきはごめんなさい。それから、忠告ありが…うわっ」
ありがとって言おうとした瞬間。
俺は結未姉ちゃんに引っ張られて、バランスを崩した。
気づいたときには、結未姉ちゃんの腕の中に。
「ゆ、結未姉ちゃん!あの「キスもしたことないくせに」
「え?」
「何も知らない子供なのに」
「何も知らないよ、そりゃ…」
「もうじき思春期になるから、集ちゃんも色々知るだろうけど」
ぶつぶつ俺に囁く。
一応聞いてるけど〜…結未姉ちゃんのどこ見てればいいの…!?
俺の目の前に…む、胸…あんのに…っ。
目のやりどこに困る〜っ…。