君と俺の事情


遊我side


「ゴメン、遊我兄ちゃん!温め直すね!」

「夕飯ぐらい先に食べてればいいのに」

「結未姉ちゃん!」


なんだろうか。
コイツら、前…さっきより仲良くなってる。
なんか変だ。


「…結未、ちょっと来い」

「何さ〜」


俺は結未を廊下に連れ出した。
廊下なら、集には聞こえない。


「お前、あいつに何した」

「…キスしただけ」

「お前何してんだよ!相手は高校生で、しかも弟だろ!」


高校生に手を出すことは、さすがに〜まずい。
俺でも見過ごせない。
キスだけでも、とてつもなくまずいよ?


「血は繋がってないからいいじゃん」

「そーゆー問題じゃないだろ!血が繋がってなくったって、あいつは男子だぞ?思春期の!」

思春期の男子にキスは、結構まずい。
溜まると思う…。
やめろよ…。
純粋じゃなくなるし!
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