君と俺の事情
「結未姉ちゃ〜ん」
「あ、いいよー」
家事を全て終わらし、自分の明日の支度も終わらせた後、結未姉ちゃんに問題を教えてもらうことに。
早速、結未姉ちゃんに分からないとこを見せた。
結未姉ちゃんは、スラスラと説明をする。
結未姉ちゃんの説明は、めちゃくちゃ分かりやすい。
だから、納得しやすいんだ。
「この問題なんだけど」
「あ〜これ?これとこれを使って、グラフを作るんだよ」
結未姉ちゃんは、あーだこーだ言うけど、根がちゃんとしてる。
だから、勉強に関しては頼りになる。
「これでどう?」
「出来るじゃ〜ん」
頭を撫でられる俺。
結未姉ちゃんの笑顔が…たまらない!!
目の毒。
照れてると、結未姉ちゃんはふと言う。
「ゴメンね、集ちゃん」
「え、何が?」
「母さん達にも迷惑かけてたのに、遊我や集ちゃんにまで迷惑かけてるから」
「結未姉ちゃん…」
「あ、ゴメン…。母さん達のこと思い出しちゃった?」
「へーきだよ」
結未姉ちゃんが暗い顔する理由、俺達に罪悪感を持ってる理由、全て知ってる。