君と俺の事情


集side


今日は夕飯の買い物を結未姉ちゃんとした。
文化祭で忙しい俺を気遣って、結未姉ちゃん行くって言ってくれたんだけど、どーせなら家族水入らず!したいじゃ〜ん!


「今日はあたしが作るから、集ちゃんは気にしないでよ?」

「え〜。俺も手伝うって!つか、結未姉ちゃんはテストあるじゃん!」

「天才を馬鹿にしないでよね」

「天才の才違うよー。災害の災だよ!」

「あんた、人を馬鹿にしないでよねーっ」


じゃれあって、楽しく帰ってた家路。
めちゃくちゃ楽しいのに、邪魔者ってホントに出るもんだよね。
今回の邪魔者。
遊我兄ちゃん?
違うよ。
結未姉ちゃんが嫌いな子。
俺は…普通だけど。


「随分と楽しそうですね」

「紗夜…なんで…」

「お姉さんに話しがあって」


紗夜の目が笑ってない。
なんか、や、やな予感する。
結未姉ちゃん大丈夫なのかなぁ…。

俺が結未姉ちゃんを見ると、目が目が…戦闘モード…。
喧嘩…しないよな?


「集ちゃん。荷物置いたら、2階に行きな」

「あ、うん…」

「お邪魔させていただきますね」
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