君と俺の事情
集side
文化祭当日(2日目)、事件が起きた。
つか、俺に降ってきた…。
もう、わけわかんねぇ。
…―
「今日も人多いなぁ」
「昨日みたいに頑張れよ?」
「あいよ。んじゃ、あとでなー」
前の日も、バンド発表をした。
昨日も人は多かったが、今日は日曜とあって、結構人が多い。
歌いがいがあるってやつ?
なんちって、なんちって。
ふらふら廊下を歩いてると、いきなり勢いよく引っ張られた。
誰だよ(怒)と思い、振り向くと。
なんだよ、紗夜じゃん。
「どうしたの」
「暇なら、一緒に回らない?」
「あ〜回るのは嫌だ。人混み無理だし」
「じゃ、話してない?ライブまで時間あるし」
「あ〜うん」
ライブまであと3時間ある。
おしゃべりしてた方が、時間経つの早い。
俺達は、屋上に移動。
そんで、なんやら色々話した。
好きな人のタイプやら、昔の面白い話し、黒歴史とか色々。
紗夜と話してると、緊張してる体も解れる。
癒されるし、楽しい。
一緒にいても、全然飽きない。
今まで会った女子達と、性格っつーのかな?
個性?
とりま、話しやすい。
何気、人を心配してくれるし。
俺がシスコンじゃなかっら、紗夜を彼女にしたいとか思う。
…これって……まさかの恋心!?
いや、待て。
待てよ、俺は結未姉ちゃんが好きなんだぞ?
なぜそこに、紗夜が入ってくる。
…何故だ…。
俺…好きなのか…?