君と俺の事情
中学を卒業するまで、ずっと不良として過ごした。
高校も半分不良として。
集ちゃんは小学生になったものの、あたしの口の悪さなどは、写ってなかった。
礼儀正しい小学生みたく育ってた。
その理由は、両親だった。
両親があたしみたくならないように、集ちゃんを育ててたらしい。
遊我いわく。
だから、集ちゃんは今も道を外れることなく、普通の優等生として過ごしてる。
「結未姉ちゃん?」
「…集ちゃん…」
あたしの中に残る罪悪感。
両親が死ぬまで迷惑をかけまくって、遊我や集ちゃんにも迷惑かけて。
あたしは何がしたいんだろって、今だに思ってたり。
両親が死んだのは三年前。
あたしが高二ぐらいだった頃。
母さん達は、悪天候の中、高速を乗っていた。
父さんが運転してた車は、道端でスリップ。
前にいた大型トラックに激突。
二人は潰されて。
返らぬ人となった。
あの日、あたしは母さん達とケンカをした。
集ちゃんについて、あたし達は言い合いをしてたんだ。
ケンカしたまま、ケンカ別れして。
帰ってきたら謝ろうとしてた。
学校帰ったらって。
だけど、母さん達は帰って来なかった。