君と俺の事情


遊我/薫/2人だけの時間


今日はあいつら4人を置いて、2人きりでデートしてる。
たまには息抜きしたいしな。


「ゆっくり出来ていいね」

「うるせぇのいねーからな」

「賑やかでいいじゃない。あたしは好きだよ?」

「俺もいいと思う」


うるせぇのというのは、あのバカップル。
見せつけの2人はうるさい。
ま、最近じゃ日常的だから楽しいがな。
うるさいのとは真逆の、もの静かな紗夜と集。
あいつらは和む。


「遊我、めっちゃ綺麗だよ!」

「ライトアップの時間だったか。忘れてた…」


今日はホテルに一泊。
仕事や家のことは心配しなくていい。
存分に薫といられる。
メチャクチャ嬉しい。
俺はそっと後ろから抱きしめた。


「どしたの」

「好き」

「うん」


薫にいっぱい迷惑かけてる。
そのぶん、沢山感謝してる。
そのぶん、沢山好き。
メチャクチャ愛してる。
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