烏城の陽
散々に笑った遠藤は「よし」という掛け声とともに私の右腕を掴み、持っていたPSPを手渡した。そして自分の携帯をポケットに押し込み、言った。
「今日からお前は俺のサポート役として働いてもらう」
なんのこっちゃととぼけてもみたかったが、私も男である。勝負事の約束は守らなければならない。
私が返事のかわりに頷くと遠藤は満足げに笑う。
私と遠藤は教室を離れ、賑やかな祭りの中に足を踏み入れる。
外は暑かった。
遠藤は怒らない奴なのだと私は思った。彼は笑う。最初から最後まで。
「今日からお前は俺のサポート役として働いてもらう」
なんのこっちゃととぼけてもみたかったが、私も男である。勝負事の約束は守らなければならない。
私が返事のかわりに頷くと遠藤は満足げに笑う。
私と遠藤は教室を離れ、賑やかな祭りの中に足を踏み入れる。
外は暑かった。
遠藤は怒らない奴なのだと私は思った。彼は笑う。最初から最後まで。