烏城の陽
戦友と初夏の陣
遠藤が私を連れて行った先は特設ステージであった。「ただでさえ暑い中さらに熱気が渦巻く室内に入らなくても」という文句を唱えたものの、遠藤は一度も足を止めようとはしない。
ステージではちょうど女子四人組のロックバンドライブが行われていた。今年流行りの某四十八人一ユニットの制服を身に纏い、まるで狂っているかの様に跳ね回っている。
無論文化祭版世捨て人の私は盛り上がることなどはない。せいぜいヒラヒラと舞うスカートを目で追うくらいである。
ステージではちょうど女子四人組のロックバンドライブが行われていた。今年流行りの某四十八人一ユニットの制服を身に纏い、まるで狂っているかの様に跳ね回っている。
無論文化祭版世捨て人の私は盛り上がることなどはない。せいぜいヒラヒラと舞うスカートを目で追うくらいである。