暗闇の少女
「うーんリナわカシスオレンジ」
「なら私もそれで」
仁さんは手際よく作ると
「はーいできたよ」
と渡してくれた
「あ、仁さん俺の分ほしいっす!」
ギャル男が馴れ馴れしく私の横に座った
香水のきつい匂いがぷんぷんする
せっかくいいクラブなのに台無しだ
本当に苛々する
「リュウ、客寄せいってきて」
私の気持ちが伝わったのか、それとも顔に出ていたのかわからないが
仁さんがギャル男を追い出してくれた
まぁどっちでもいいがよかった
私はほっと一息ついた
「でさ、君たち二人に質問したいんだけど」