純愛☆フライング―番外編―
「え? でも、結構高いよ」

「欲しいんだろ? あのシーツの上でエッチしたいんだろ?」

「そ、それだけってわけじゃ」

「俺はしたいよ」


ボソッと本音を言うと、志穂の目が煌いた。


「ほ、ほんと?」

「ああ、ホント。それに……あの上でお前のひとりエッチを見てみたいし」


笑いながらパープルのカバーを手に取る巽だった。



会計を済ませ、1階に下りるまでの間中、志穂は必死になって言い続けている。


「わ、わたし、しないからねっ! 何回言ってもゼッタイにしないっ」


付き合いはじめてから何度もねだるのだが、ひとりエッチだけは見せてくれない。だが、イヤだと言われたら見たくなるのが心情だ。

そんな志穂に、巽はひとつ条件を出した。


「上で買い物したレシートで、もう1回引けるだろ? 志穂がフライパンを引いてくれたら、この布団カバーと交換ってことで。ダメだったら、せっかくエロいカバー買ってやったんだから、ひとりエッチくらい見せてくれよ」 


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