純愛☆フライング―番外編―
志穂はニッコリ笑うと自分でリボンをほどき、ピンクの四角い箱に入った生チョコを差し出した。上からココアパウダーと金粉までふってある。
(見た目もバッチリだし、味も大丈夫! たっちゃんもおいしいって言ってくれる……よね?)
巽はスッキリしない様子で首をひねりながら、生チョコを1個手に取り、口に放り込んだ。
どきどきワクワクしながら志穂は巽の言葉を待つ。
「志穂、お前……コレってホントに手作りか?」
「手作りだよ! 自分で湯せんして、固めたり、切ったりしたんだからっ」
「それはいいよ。だったら普通の板チョコを使え。コレって市販のチョコキットだろ? プロの舌をなめるなよ」
志穂はウッと言葉につまった。
実は巽の言うとおりなのだ。
今年、手作りチョコを復活させようと思ったのにはもちろん理由がある。
(見た目もバッチリだし、味も大丈夫! たっちゃんもおいしいって言ってくれる……よね?)
巽はスッキリしない様子で首をひねりながら、生チョコを1個手に取り、口に放り込んだ。
どきどきワクワクしながら志穂は巽の言葉を待つ。
「志穂、お前……コレってホントに手作りか?」
「手作りだよ! 自分で湯せんして、固めたり、切ったりしたんだからっ」
「それはいいよ。だったら普通の板チョコを使え。コレって市販のチョコキットだろ? プロの舌をなめるなよ」
志穂はウッと言葉につまった。
実は巽の言うとおりなのだ。
今年、手作りチョコを復活させようと思ったのにはもちろん理由がある。