俺様☆キング
同じ…だと思ってた
【音子side】
25日のお昼時、私は目を覚ました。
起き上がって鏡を、ふと見たら目が赤くなっていた。
あー散々泣きはらしたもんな…。もう冬休みだし今日は、どうせどこも行く気ないから部屋にずっといよう…。
窓の外を見ると昨日の夜から降っていた雪が積もっていた。
「…慧、ちゃんと帰ったかな…。 っ!?」
自分の突然言った独り言に自分で驚いた。
なんで、こんな事思ってるの…私。慧の事は忘れるんだから!
ダメだ、部屋にいると暗くなっちゃう! こうゆう時はショッピングでもしに行こう!
早速クローゼットを開けてお気に入りの服着て、メイクして髪もセットして…。
私は元気で家を出た。外は風が冷たくて寒かった。…でも空は煌めいて晴れていた。
んー、どこ行こうかなー? あ、そうだ、駅前に出来たアウトレットでも行こうかな!
私は足早に駅前に向かった。
アウトレットには沢山の人がいた。子供連れの家族、お年寄りの老夫婦、カップル…。ううん、私は屈しないもんっ! 堂々とした態度でアウトレットの中に入って行った。
約1時間半、私は洋服やアクセサリー、小物などの店を回った。
「うーん、結構買ったなぁ。ちょっと予算オーバーだったけど…満足満足!」
気分良くアウトレットから出てきた私の目の前に飛び込んできたのは…
乃亜ちゃんと慧だった…。
「っ!!」
私は驚きの余り近くの建物の物陰に隠れた。
「ねぇー慧ってばぁ」
乃亜ちゃんが甘えた声で慧の腕を子供の様にブンブン左右に振り回した。
「…んだよ、うぜぇな」
「帰る前にアウトレット寄って行こうよぉ」
「は? だりぃ」
「いいじゃん、行こうよぉ」
え、え、なになに、こっち来るの!? 私がちょっとアタフタしてたら後ろに捨ててあった空き缶を蹴ってしまった。
カーン。
やばっ! バレたっ!?
慌てて2人の方を振り返ったら…乃亜ちゃんが驚いた顔して私を見ていた。
…目が反らせない、いや、反らしたらマズい気がするっ…。
次の瞬間、乃亜ちゃんは企んだ様に微笑んだ。
「いい加減、離せよ。俺は忙しいんだよ」
「…何に忙しいって言うの? 彼女との約束?」
「…そう…だよ、悪いかよ」
「彼女なんていないくせに」
「あ?」
「音子ちゃんと別れたくせに、まだ未練でもある訳!? やだ慧、おっもーい」
キャハハって笑う乃亜ちゃんを慧は複雑そうな顔して、ただただ見ていただけだった。
…慧、そんな顔しないでよ…笑っていてよ…。今すぐにでも慧の傍に駆け寄りたくなった。
「…ねぇよ」
えっ…。
「えっ…今なんて…?」
「だから…未練なんてねぇって」
嫌だ…これ以上聞きたくない…。立ち去らなきゃ…でも足がガクガク震えて言う事聞かないっ…!
「嘘つけぇ、顔に書いてあるよ? 『音子がまだ好き』ってね」
「ねぇって言ってんだろ! あんな女に未練なんて抱くかよ」
慧は、そう言って背を向けて歩きだしてしまった。
「あ、待ってよぉ、慧ぃ~」
慧の後を乃亜ちゃんは追いかけて行った。
ペタっ…。
私は、その場でしゃがみ込んでしまった。
『あんな女に未練なんて抱くかよ』その慧の言葉だけが頭の中をグルグル回っていた。
慧にとって私の事、そんな風にしか思われてなかったんだね…。私だけが慧の事ばかり考えて泣いていたんだね…。
圧倒的な気持ちの差に涙が止まらなかった。慧も同じ気持ちで居てくれると思ってたのに…。私だけだった…。
25日のお昼時、私は目を覚ました。
起き上がって鏡を、ふと見たら目が赤くなっていた。
あー散々泣きはらしたもんな…。もう冬休みだし今日は、どうせどこも行く気ないから部屋にずっといよう…。
窓の外を見ると昨日の夜から降っていた雪が積もっていた。
「…慧、ちゃんと帰ったかな…。 っ!?」
自分の突然言った独り言に自分で驚いた。
なんで、こんな事思ってるの…私。慧の事は忘れるんだから!
ダメだ、部屋にいると暗くなっちゃう! こうゆう時はショッピングでもしに行こう!
早速クローゼットを開けてお気に入りの服着て、メイクして髪もセットして…。
私は元気で家を出た。外は風が冷たくて寒かった。…でも空は煌めいて晴れていた。
んー、どこ行こうかなー? あ、そうだ、駅前に出来たアウトレットでも行こうかな!
私は足早に駅前に向かった。
アウトレットには沢山の人がいた。子供連れの家族、お年寄りの老夫婦、カップル…。ううん、私は屈しないもんっ! 堂々とした態度でアウトレットの中に入って行った。
約1時間半、私は洋服やアクセサリー、小物などの店を回った。
「うーん、結構買ったなぁ。ちょっと予算オーバーだったけど…満足満足!」
気分良くアウトレットから出てきた私の目の前に飛び込んできたのは…
乃亜ちゃんと慧だった…。
「っ!!」
私は驚きの余り近くの建物の物陰に隠れた。
「ねぇー慧ってばぁ」
乃亜ちゃんが甘えた声で慧の腕を子供の様にブンブン左右に振り回した。
「…んだよ、うぜぇな」
「帰る前にアウトレット寄って行こうよぉ」
「は? だりぃ」
「いいじゃん、行こうよぉ」
え、え、なになに、こっち来るの!? 私がちょっとアタフタしてたら後ろに捨ててあった空き缶を蹴ってしまった。
カーン。
やばっ! バレたっ!?
慌てて2人の方を振り返ったら…乃亜ちゃんが驚いた顔して私を見ていた。
…目が反らせない、いや、反らしたらマズい気がするっ…。
次の瞬間、乃亜ちゃんは企んだ様に微笑んだ。
「いい加減、離せよ。俺は忙しいんだよ」
「…何に忙しいって言うの? 彼女との約束?」
「…そう…だよ、悪いかよ」
「彼女なんていないくせに」
「あ?」
「音子ちゃんと別れたくせに、まだ未練でもある訳!? やだ慧、おっもーい」
キャハハって笑う乃亜ちゃんを慧は複雑そうな顔して、ただただ見ていただけだった。
…慧、そんな顔しないでよ…笑っていてよ…。今すぐにでも慧の傍に駆け寄りたくなった。
「…ねぇよ」
えっ…。
「えっ…今なんて…?」
「だから…未練なんてねぇって」
嫌だ…これ以上聞きたくない…。立ち去らなきゃ…でも足がガクガク震えて言う事聞かないっ…!
「嘘つけぇ、顔に書いてあるよ? 『音子がまだ好き』ってね」
「ねぇって言ってんだろ! あんな女に未練なんて抱くかよ」
慧は、そう言って背を向けて歩きだしてしまった。
「あ、待ってよぉ、慧ぃ~」
慧の後を乃亜ちゃんは追いかけて行った。
ペタっ…。
私は、その場でしゃがみ込んでしまった。
『あんな女に未練なんて抱くかよ』その慧の言葉だけが頭の中をグルグル回っていた。
慧にとって私の事、そんな風にしか思われてなかったんだね…。私だけが慧の事ばかり考えて泣いていたんだね…。
圧倒的な気持ちの差に涙が止まらなかった。慧も同じ気持ちで居てくれると思ってたのに…。私だけだった…。