恋愛の条件
顔をそらそうとしたした時、不意に修一の指が、耳たぶから鎖骨にかけてかかる髪をすくう。

「やっ……」

軽く指先が肌に触れ、タクシーの中だというのに、奈央は甘い声を漏らした。

「フッ、すんげぇドキドキしてんだろ?」

「///ひ、人の話聞いてんのっ!?」

「俺の真意?」

修一は目を細め、奈央を真っ直ぐ見つめた。

トクン……と心臓が鳴る

「さぁ、何だろうな?自分で探せよ?」

「なっ……」

「ほら?着いたぞ?」

修一は嫌がる奈央の腕をひっぱり、タクシーから彼女を無理やり降ろした。


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