恋愛の条件
「なぁ……」

ゾクゥと背筋がなる。


(その声、ヤメテ……

急に声のトーン低くしないで……)


「お前、わかってねぇなぁ……顔と言ってることが矛盾しすぎ。すっげぇ苛めたくなる」

「///な、何を……」

「別にここでもいいけど?」

修一は奈央のコートを脱がせ、身体を壁に押し付けた。

「ゃ……」

「玄関ってさぁ、すんげぇ声響いてエロくね?」

「ヤメ……アッ……」

熱い吐息が首筋に触れた。

その刹那、唇と指が奈央の身体を這う。

「もっと声出せよ……」

「ん、ダメ……ゃ……」

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