恋愛の条件
縋りつくように修一の顔を仰ぎ見れば、相変わらず余裕の薄笑いが零れる。

修一の指は、割れ目に沿って強く前後させたかと思えば、そこにある突起のまわりを円を描くように優しく触れる。

立っていられなくなり、そのまま玄関先に崩れるように座り込む。

「何勝手に座ってんの?脚、開けよ……」

こんな風に焦らされるのはイヤだ、と脚をとじようとするが、そこは簡単に侵入を許してしまう。

(ヤダ……もうおかしくなりそう……)




早く……




喉をついて出てしまった。




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