恋愛の条件
下肢が熱くなり、自然と脚が開けてくる。

だが、片桐の手は腰を撫で落ちていくが、内腿を撫で付け根で止まる。

入口に触れるか触れないかのところを優しく往復し、それだけで奈央の腰は揺れてしまう。

そして、指は割れ目に沿ってゆっくりと舐めるように動きだす。

早く、と瞳(め)で懇願するが、まだ中へと入ってこない。

その指がぬるぬると濡れ、滑るように中央の突起へと導かれた。

「いやぁ……」

背筋に走る快楽に奈央の身体が大きく仰け反った。

片桐の指が徐々に蜜奥へと侵入し、更に甘美な快感を与える。

断続的に奈央の口から甘い吐息が漏れる。

片桐の唇は優しく、焦れったいほどに奈央の身体を這い、そしてその指は激しく奈央の奥を掻きまわした。


< 246 / 385 >

この作品をシェア

pagetop