恋愛の条件
奈央は衣服の乱れを直し、身体を起こした。
隣に座る修一はおさまりが悪いのか、かなり怒って見える。
「修?」
そっと腕に手を乗せる。
「お前、何であんなヤツと付き合ってたんだ?」
「何でって……」
「あいつめちゃくちゃドMな上に根性ワルだぞ?」
自分の行いは棚に上げ、裕樹が悪いといわんばかりの修一を奈央は唇を噛んで睨む。
「あぁぁムカつく……」
「ねぇ、戻らなきゃ……」
修一は明らかに不機嫌そうな面持ちで奈央のことを見つめた。
「何?」
「お前、このまま俺が戻っても平気なわけ?」
「性がないじゃない、仕事なんだから……」
「邪魔されてムカついてんの俺だけかよ?」
頭をかきながら修一はベッドから立ち上がる。
「あーーーーっ!クソッ!!」
「クス……」
「笑うなっ!ほら?」
修一は苛立ちを抑えながら胸のポケットからカードらしきものを出した。
「な、何?カードキー?」
「俺のマンションのキー。暗証番号は、0704。病院行ったあと、待ってろ?」
「い、いいの?」
「いいのかって、俺が奈央と一緒にいたいんだよっ。身体も心配だし」
(今更心配って……人を押し倒しておいて?)
隣に座る修一はおさまりが悪いのか、かなり怒って見える。
「修?」
そっと腕に手を乗せる。
「お前、何であんなヤツと付き合ってたんだ?」
「何でって……」
「あいつめちゃくちゃドMな上に根性ワルだぞ?」
自分の行いは棚に上げ、裕樹が悪いといわんばかりの修一を奈央は唇を噛んで睨む。
「あぁぁムカつく……」
「ねぇ、戻らなきゃ……」
修一は明らかに不機嫌そうな面持ちで奈央のことを見つめた。
「何?」
「お前、このまま俺が戻っても平気なわけ?」
「性がないじゃない、仕事なんだから……」
「邪魔されてムカついてんの俺だけかよ?」
頭をかきながら修一はベッドから立ち上がる。
「あーーーーっ!クソッ!!」
「クス……」
「笑うなっ!ほら?」
修一は苛立ちを抑えながら胸のポケットからカードらしきものを出した。
「な、何?カードキー?」
「俺のマンションのキー。暗証番号は、0704。病院行ったあと、待ってろ?」
「い、いいの?」
「いいのかって、俺が奈央と一緒にいたいんだよっ。身体も心配だし」
(今更心配って……人を押し倒しておいて?)