恋愛の条件
手渡された箱にはCartierの文字が。
「開けろよ?」
自分で開けないところが修一らしい。
「修、いつの間に……?」
「出張でニューヨーク戻ったじゃん?その時に」
「カルティエにわざわざ寄ったの?」
「あぁ……」
「修、ひとりで?」
「あぁ……」
「サイズ知ってたの?」
「あぁ……」
「うそぉ!?」
「いらねぇのかよっ!?」
「いる!いる!ごめん!いる!」
「クス……広瀬奈央さん、俺と結婚してくれますか?」
修一は奈央の手を取り、箱から出した指輪を薬指にはめた。
(何よ、何も考えてないのかと思ったらちゃんと指輪まで用意してくれて……)
そんなとびっきりの笑顔をされたら今の奈央には答えは一つしかない。
「ハイ……お願いします」
奈央は涙を拭きながら笑顔で答えた。
「サンキュ……」
修は小さくそう囁くと奈央をそっと抱きしめた。
奈央は夢心地で修一の背中に腕を回した。
今朝は地獄の底を這いずりまわっている気分だった。
明日目が覚めて全てが夢だったらどうしよう、それくらい幸せを感じた。
「開けろよ?」
自分で開けないところが修一らしい。
「修、いつの間に……?」
「出張でニューヨーク戻ったじゃん?その時に」
「カルティエにわざわざ寄ったの?」
「あぁ……」
「修、ひとりで?」
「あぁ……」
「サイズ知ってたの?」
「あぁ……」
「うそぉ!?」
「いらねぇのかよっ!?」
「いる!いる!ごめん!いる!」
「クス……広瀬奈央さん、俺と結婚してくれますか?」
修一は奈央の手を取り、箱から出した指輪を薬指にはめた。
(何よ、何も考えてないのかと思ったらちゃんと指輪まで用意してくれて……)
そんなとびっきりの笑顔をされたら今の奈央には答えは一つしかない。
「ハイ……お願いします」
奈央は涙を拭きながら笑顔で答えた。
「サンキュ……」
修は小さくそう囁くと奈央をそっと抱きしめた。
奈央は夢心地で修一の背中に腕を回した。
今朝は地獄の底を這いずりまわっている気分だった。
明日目が覚めて全てが夢だったらどうしよう、それくらい幸せを感じた。