恋愛の条件
「ど、どうしたの?酔ってるの?」

「ん~酔ってなんかねぇよ。奈央……」

「な、何?ねぇ、髪乾かしてもいい?」

「ヤダ、離したくねぇ……」

修一は戸惑う奈央を強く抱きしめた。

身体の線は抱きしめると折れそうなほど細いが、触れるところ全てが柔らかい。

男の官能を刺激するには十分だ。

「アッ……ちょっと、修……」

「なぁ、もう一回俺と風呂入ろうぜ?」

「はぁ?何言ってんのよ!明日8時にミーティングだって片桐チーフからメールがあったわよ?早いんだから……あっ……ねぇ、んん、聞いてるの?」

「聞いてる。だからさっと入ろう?」

「あぁん……ダメよ、今日は早く寝な……ハァ……いと……」


(クス、奈央のダメは3回目から『いいよ』になるからな……)


「そうだな……チュウ……早く寝ないとな……」

修一は奈央のバスローブの紐を解き、彼女の露わになった胸に顔を埋める。

抵抗していたはずの奈央の手は最早力が入らず、身体を弓なりに反らせた。

「あっあっ……ねぇ、しゅう……ハァ、あぁぁ……」


(クス、もうひと押しか?ってかお前、その顔ヤバイだろ?俺はお前のその顔に弱いんだ)


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