先生ありがとう。



本田「なぁ、お前
飯ちゃんと食ってるか?」

私「……食べてるよ
それがどーしたの?」

本田「いや、お前抱えた時
軽かったからさー」

私(確かに親がいなくなって
食べる量が少なくなり、
ここ最近まともな食事は
給食ぐらいだった…)

私「そっかぁ」

本田「それより今日
倒れたの佐藤に聞いたが
寝不足だってな」

私「聞いたんだ」

本田「当たり前だろ?
お前のこと心配だから」

ドキッ

私(えっ?今ドキッてした?)

本田「まぁ今日は
もぅ遅いし送ってくよ」

私「あー、今何時??」

本田「18時だけど?」

私「4時間も寝てた…
あっバイトー」

本田「バイト?おまっまさか
学校に内緒でバイト
してんじゃあー」

私「えっ、あっ、いや…」

本田「たくッー
お前それ許されると
思ってんのか?」

私「先生には
関係ないじゃん、
ぅちの家庭のことだし」

本田「確かにそーだが…
なぁ家庭で何かあった
んじゃねぇーか?」

私(頭に両親が夜逃げ
していなくなったことが
よぎるー)

私(うる目になる)

本田「あっ、今言わなくて
いい。お前がわしに
言えるようになったら
言え、なっ」

私「ぅん…」

私(この人なら言ったら
助けてくれるのかな?)

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