雨の中にたたずんで

「もう、会わない」




私はそれだけ言うと慌てて服を身に着けて、優一さんの家をあとにした。













なんてことしちゃったんだろう


優一さんの家から私のアパートまではさほど遠くはない。


優輝くんが追いかけてくる気配はなく、曲がり角で振り向いてそこでゆっくりと速度を緩めた。






私はそっと自分の体を抱きしめるように両腕をまわす。








優一さん・・・・


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