雨の中にたたずんで
夕食をとる気にもならず、ワンピースを片付けると

そのまま部屋着に着替えて、ベットに横になる。




こんなもんなのかな・・・・

大切な人を失った悲しみって、すぐにはやってこないものなのかな




なんだか重たくなってきた瞼をそっと閉じると

幸せだった思い出ばかりが思い出される。

初めてデートした場所や、初めて旅行に連れていってもらったときのこと

何もかも、すべてが幸せだった。





私、ちゃんと優一さんのこと愛せてたよね





涙が出てこないのは、まだ実感できてないだけ、だよね








そして、私はいつしか眠りの底に落ちていった。
< 19 / 59 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop