雨の中にたたずんで
「・・・あの時、キミは初めてだったんだろ?」

不意に先生が手を止めて、口を開いた。

「・・・・」

私は何も言えずに、先生の目を見つめた。

初めての行為は、ものすごく恥ずかしくて、ものすごく痛かったけど

でも、それ以上に私は幸せだった。

「今夜は、全部俺にまかせて。聡子の全部、見せて欲しい」

まっすぐに見つめられて、私は顔を赤くしながらもうなづいた。

先生はあのときとは違う優しい手つきで全身に触れていく。

ゆっくりと下がっていく愛撫に、体が震える。

「・・・・全部、愛してあげるよ」

そう言って、先生は私の足の間に顔を埋めた。

熱い息があたって、敏感な場所にその舌先が触れると

私はもうあえぐことしかできなくなった。

時折聞こえてくる淫らな音と、先生の荒い息づかい。

先生が私の体を見て、興奮しているんだと思うと嬉しくてたまらない。
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