雨の中にたたずんで
・・・・。





そのせいだろうか


私が泣けない理由は・・・・










「でも、恋人同士だったんなら、つらいんじゃない?優輝くんの顔を見るの」


局長の声にはっとする。





つらい・・・?


私は自分で自分の心に問いかける。






思い浮かべた優輝くんの顔。


確かに優一さんそっくりではある。


だけど、胸が痛くなるような気持ちは起きない。




それよりもむしろ、甘くむずかゆい感じがする。
< 32 / 59 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop