雨の中にたたずんで
「・・んっ・・・んんっ」
片手で腰をつかまれ、何度も何度も奥を突き上げられる。
溢れる涙は頬を伝い、唇をぬらして口の中がしょっぱかった。
私は突き上げられていることより、優輝くんの指を噛み締めてしまわないようにするので精一杯だった。
ぼろぼろと溢れる涙は次第にお気に入りだったラグを濡らし始める。
「・・・ね、どう?親父そっくりの俺に犯されてる気分は」
不意に動きがゆっくりになり、私はそっと優輝くんに振り向いた。
「なん、で・・・?なんで、こんなこと・・・」
最初のときもそうだった。
なんで、こんなことするのかさっぱり思い当たることがない。
「なんで?」
そう言いながら優輝くんは笑った。
そう、悲しげに・・・
その顔で一気に記憶が蘇る。