雨の中にたたずんで
「・・・ん」


瞼の裏に光が差し込んで、眩しくて目が覚める。

見上げた天井は何度か目にしたことがある。

肌に触れているシーツの感触も・・・・





優一さんの家。




ゆうべは少し激しかったせいか、少し気だるい身体をゆっくりと起こそうとする。

すると腰にまわされた腕にぐっと力が入って、再びずるずると布団の中に引きずり込まれた。




「おはよう」




シーツの中で正面から私を見つめる瞳。


低く、甘く響く声。






そっくりだけど・・・
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