君との記憶 **




昇降口を出ると
雪がぱらぱらと降っていた


『わあ!雪だ雪だ!』

『おぉ〜積もってんね』

『きれー!』

『だなっ!』

『っくしゅん』


さっ寒い〜
鼻水出ませんよーに


『ほいっ』

『え?』

『…………』


恭太はそっと手を
握ってくれた。


『あ、ありがとう』

『ぅん』


何か恥ずかしいけど
しあわせだなあ。




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