イケメン同級生と同棲中!?【完】
廊下を歩く度に、コソコソと女の子が後ろ指を差す。
何を喋っているのかは、だいたい想像できた。
「気にしないの、そのうち元に戻るから」
「ありがと…陽子」
陽子が言ってくれた『そのうち』っていうのは、いつ来るんだろう…。
次の日も、その次の日も状況は変わらなかった。
『何か調子に乗ってない?』
『蓮って呼び捨てらしいよ』
『不釣り合いでしょ』
聞きたくなくても、そんな声が耳に入る。
どうやら…蓮とは何でもないと言った、あたしの言葉は逆効果だったらしい。