イケメン同級生と同棲中!?【完】
条件反射のように飛び出したので、自分の取っている行動が理解出来ていなかった。
屋上の扉を開いた時、ちょうど休み時間の終わりを告げるチャイムが鳴った。
扉の向こうは青い空が広がるだけで、誰も人はいなかった…。
「ハァ、ハァ…」
あたしは両手を膝に付いて、肩で息をする。
「はぁ…」
呼吸が整うと、いつの間にか、ため息へと変わっていた。
屋上から離れないでってメールしたのに…。
突然、
背後の扉が、開く音がする。
「ちょっと、蓮…」
振り返りながら文句を言おうとすると、そこに立っていたのは蓮ではなく、
下田くんだった…。