イケメン同級生と同棲中!?【完】
~翼の折れた天使~
蓮の気持ち…。
蓮の幸せ…。
そんな事が、頭をグルグルと駆け巡り、プールは全然楽しめずに終わってしまった。
「それじゃぁ、解散」
駅でそれぞれの家の方向ごとに、分かれて帰宅する。
「佐藤さんと同じ方向だったんだね」
「みたいね」
あたしは立花くんと一緒に帰る事になった。
「元気ないね、疲れた?」
「そっ、そんな事ないよ」
立花くんのせいだよ…なんて事は言えない。
夕日でほんのり赤く染まった道を、
あたしに歩幅を合わせるように、立花くんはゆっくり歩く。