イケメン同級生と同棲中!?【完】
第八章
~穏やかな夏休み~
「神谷くんはぁー?」
明美が手をうちわ代わりにして、尋ねてくる。
「バイト始めたらしいよ」
夏休みに入って、蓮はコンビニでバイトを始めていた。
「じゃあ、会えないの!?」
「明美は神谷くんの事で、頭がいっぱいなわけ?」
陽子が完全に呆れている。
あたし逹は三人で、高校生活最後の夏休みを満喫する為の計画を立てていた。
あたしの家に集まろうと明美が言い出したのには、不順な動機が含まれていたみたい…。
「現実は厳しいね」
「っていうか、受験勉強もしないといけないしね」
「夏期講習もあるし」
三人で合わせたように、同時にため息をついた。