君が教えてくれたこと
僕のその様子を知ってか知らずか、お姉さんはニコッと微笑むと厨房の方へ戻ってしまった。
先輩が「今の子さっきの子と違うよな!けっこう可愛かったな!」と言った。続けてもう一人の先輩も「確かに!可愛いい!」と。

もちろん僕もそう思っていたが、なぜかカッコつけて「まぁまぁですね。」と言った。
そんな光景はどこの居酒屋でもよくある他愛もない光景だ。

ただ、僕はまたあのお姉さんに酒を運んできて欲しかった。
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