ココア・らぶ。
「やっぱ雰囲気ちがうねー」
「綾音も?そんな感じするよねー」
新しいクラスだからだろう。他人の家に初めて入ったような緊張感がする。
周りが知らない人だらけなことがさらにその感覚を感じさせる。
ポツリと私は呟いた。
「新しい友だちつくりたいなー」
「綾音…あたしを捨てるの…?」
心晴が睨み付けてきた。
「え?み、心晴…?」
「あはは!冗談に決まってるじゃない!騙されやすいんだからっ!!」
「心晴のバカー(怒)」
騙されやすいとは失礼だっ!!
それからしばらく心晴にいじられ続けた。

ガラガラッ

「みんな席に着いてー」
女の人の声がした。
私たちの担任かなぁ?
自分の席に向かいながら、チラッと心晴の方に視線を向ける。…って心晴遠い!!
出席番号順だからかぁ…
心晴は“浅田”で私は“柊”だもんね…(泣)
授業中しゃべれないじゃん!!←しゃべる気だった。
キョロキョロと教室を見渡してみる。
すると隣の席に……
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