もぅ一度言えるなら愛してると叫ぼう


何秒かたって、そっと唇を離す。



「もぉ言わないで」



和樹が泣いていた。



「もぉ言わなくていぃ」



私の目からも、止まることなく涙があふれる。




「何を言われても、これから何が起きても」




2人が涙を流す理由が同じなら


きっと、どこまでもいけるはずだから




「好きだょ」










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