もぅ一度言えるなら愛してると叫ぼう
臨海学校
◆
「点呼ー」
そう言って健ちゃんが右手をあげる。
「莉緒っ」
「いるでしょ目の前に」
「由紀っ」
「はぁぃ」
「瑠衣っ」
「いるいる」
「ちびっ」
「ココいるー…ってなんでチビょっ!!!!!」
「朝からうるせー」
そぅ言いながらさりげなく莉緒の荷物を手にとる健ちゃん。
「って訳でぅちの班そろったからバス乗りまーす」
そんなこんなで健ちゃんを先頭にバスに乗り込む。
バスに乗ってから窓から和樹の姿を探したけど、なんせ5クラスが集まってるから探せなかった。
「大丈夫だって2日あるしきっと会えるから」
そう言って隣にすわった莉緒が笑う。