もぅ一度言えるなら愛してると叫ぼう

臨海学校







「点呼ー」


そう言って健ちゃんが右手をあげる。


「莉緒っ」

「いるでしょ目の前に」


「由紀っ」

「はぁぃ」


「瑠衣っ」

「いるいる」


「ちびっ」

「ココいるー…ってなんでチビょっ!!!!!」





「朝からうるせー」



そぅ言いながらさりげなく莉緒の荷物を手にとる健ちゃん。



「って訳でぅちの班そろったからバス乗りまーす」




そんなこんなで健ちゃんを先頭にバスに乗り込む。


バスに乗ってから窓から和樹の姿を探したけど、なんせ5クラスが集まってるから探せなかった。



「大丈夫だって2日あるしきっと会えるから」


そう言って隣にすわった莉緒が笑う。





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