小さなあいつと大きなあたし。
先生にタメ口で!?
なんかすごーい…
「じゃあ…ここにしよっかな♪」
わ、私の隣!?
「せーんせっ、図書委員の女子って誰?」
「わ、私…です」
「あっ!君かぁ!おっきいね〜名前は?」
お、おっきい?
初対面でいきなりおっきいって言われた…。
「井川瑞穂…よろしく」
「瑞穂…ちゃんね。可愛い名前だね!俺は小鳥遊郁斗!郁斗って呼んで♪」
「は、はぁ…」
こういう人苦手…。
「あの…郁斗くん?」
「んー?何?」
「何で図書委員やったの?」
「俺さ、こう見えて結構本好きなんだよね〜。だ・か・ら♪」
かなり意外なんですけど…。
金髪にたくさんのピアス。
おまけに眉毛まで金色。
けど目はぱっちりしてて、かなり男前だ。
モテるんだろうな〜。
「じゃ次は体育委員やりてぇやついるかー」
「はーい!やりたーい!」
鮎美が手を挙げ立候補した瞬間、同時に男子も挙がった。
「女子は…藤方で、男子は…宮城だな」
へぇ鮎美体育委員なんだ…。
さばさばしてるし体育好きそうだから納得するな〜。
「よし、じゃあ全部決まったな。多分もうHR終わっから自由にして良いぞー」
先生が適当だと楽で助かる。
この先も色々楽そうだし♪
あ、そういえば…。
「てか小学生!」
「あ?何?つうか、大体俺小学生じゃねぇから、おばさん。」
「私だっておばさんじゃないし!なんでおばさんなの?」
「最初に突き飛ばされた時、背が高いからどっかのおばさんかと思って」
「はぁ?ひどーい!!」
「お前だって一緒だろ?背が低いから小学生だと思ったんだろ?」
バレてる…。
「これからはちゃんとした呼び方するからちゃんと呼べ」
「わかった。沼田くんごめん」
「くんはいらない。なんか気持ち悪い」
「あ、うん」
「で、話って何?」
「雪ちゃんのことなんだけど…」
「えっ、や、山村さんが何っ」
ちょっと動揺しすぎじゃない…?
「ぬ、沼田さ雪ちゃんのこと…」
「やっほー」
話を切り出そうとした瞬間鮎美がやってきた。