小さなあいつと大きなあたし。
真っ青な空の下、勢いよく自転車をこぐ。
今日からいよいよ高校生かぁ!
なんか実感わかないなぁ。
ついこの間まで中学生だったのにあっという間だね。
新しい出会いとか、勉強とか新しいことがいっぱいでワクワクする。
思い出いっぱい出来るといーなぁっ!!
「おやおやこれは久しぶりだねぇ」
後ろから聞き慣れた声がして振り向くと幼なじみの山村雪乃がいた。
「雪ちゃん!!」
「おはよ、みず!今日も可愛いねぇ」
「雪ちゃんは相変わらずおばあちゃんみたいだね」
「まぁね♪今年からまたよろしくね」
「うん!一緒のクラスになれるといいな」
「あたしもみずとなりたいよ!まぁ神様次第だね」
「う、うん…」
はぁあ〜…なんか急に緊張してきちゃったぁ…。
お願いだから雪ちゃんと同じクラスになれますように!
「ほらみず!着いたよ」
「うん!」
ここが今日からあたし達が3年間通う私立華川高校。
規則もそこまでキツくないし、生徒の質もそこそこ。
雪ちゃんは頭良くて簡単に入れるんだろうけど、私の学力じゃ到底無理。
でもどうしても雪ちゃんと離れたくなかったから頑張って勉強したんだ。
雪ちゃんも一緒に頑張ってくれたからなんとか合格できたんだ。
門をくぐり、自転車を停める。
わぁ〜…相変わらず綺麗な校舎…。
なんか場違い間が…ハンパないんすけど…。