殺し屋少女の恋物語


生まれてから名前を呼ばれたのははじめてだった。


お母さんは心を入れ換えてくれたんだと思った。

男から貰ったお金で裕福に暮らさず、
働いたお金で貧しく暮らしてるんだと思った。


でもそんなのは思い違いで、



「ねぇ冷愛、お金、貸してくれない?」


…お母さんはそう言った。

変わっていない。

「いいよ、でも条件がある」
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