Bad Bye
*第四章 灰*
逃げたくて。
ただ、逃げたくて。
現実という悪夢から逃れたくて。
僕は走っていた。
速く。速く。誰よりも速く。
風よりも、雨よりも、雲よりも。
僕の、このたった一つしかない体から
精一杯の唄を叫ぼう。
赤い赤い唄を叫ぶよ。
本当の自分を自分で絶って
溢れ、こぼれる命を天高く上げて
僕は空へと舞い上がる。
堕ちていくのも
きっとこの星。
きっとこの地球(ほし)。
きっとひとりぼっち。
ただ、逃げたくて。
現実という悪夢から逃れたくて。
僕は走っていた。
速く。速く。誰よりも速く。
風よりも、雨よりも、雲よりも。
僕の、このたった一つしかない体から
精一杯の唄を叫ぼう。
赤い赤い唄を叫ぶよ。
本当の自分を自分で絶って
溢れ、こぼれる命を天高く上げて
僕は空へと舞い上がる。
堕ちていくのも
きっとこの星。
きっとこの地球(ほし)。
きっとひとりぼっち。