Bad Bye

*第一章 赤*

何の変哲もない日々を送る。
 
それが普通だと思っていた。
 
時々、刺激を求めて犯罪を犯す奴らがいるが、そんなものただの自己満足にすぎない。
 
大した勇気もないくせに、よくもあんな事が出来るものだ。
 
その日、僕は雨の中濡れながら道を歩いていた。
 
髪から滴る雫。
 
いつもならうっとおしいが、今日はさして気にならない。
 
いや
 
気にする余裕がないといった方が正しいか。
 
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