素敵すぎる恋愛…あなたの世界へ…SS
シャワーから出てきてからも、貴俊さんはソファーに座っていた。

今日は週半ば・・・仕事だってあるのに。

『仕事行かないんですか?』

「こんな状態で仕事なんか行けるか!!
 仕事は勇人に任せてあるから、大丈夫だ。
 仕事より、愛美だ。」

『そうですか。じゃあ・・・私でかけます』

私が、そういうと、貴俊さは私の腕をひいた。

「どこへ行く?」

『どこでも、いいでしょ。貴俊さんには関係ありません。
 私のことはほっといてください。
 私のこと邪魔でしょ・・・
 必要なら、書類用意してください。サインしますから・・・』

私は、大好きで・・・大好きで・・・たまらないくらい大好きなのに、
こんなこと言いたくないのに・・・


「愛美・・・いい加減にしろ。
 一人で、怒って、いなくなりやがって。」

『私がいなくなった方がよかったでしょ・・・』

「なぜ、そういうんだ?
 俺が、あきを女としてどうこう考えているとでも思っているのか?
 俺が、惚れてんのは、愛美だけだといっているだろ」

『もういいです。聞きたくありません。
 つらくなるから・・・』

「どうしてつらくなるんだ?
 俺から愛されるのはつらいことか?」

『ちがっ・・・貴俊さんが・・・・貴俊さんが私の傍から離れるんじゃないかって。他の女性を抱くんじゃないかって・・・
そう思うだけで、つらいんです。

もう・・・いやだ。私、貴俊さんがいなくちゃ生きていけないなんて・・・
こんなのいやだ。』


「愛美・・・おれもだよ。俺も愛美がいないと生きていけない。
俺の話聞いてくれよ。頼むから・・・」
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