裏切りの足音
裏切りの存在
「珍しいな。お前達、二人だけで私の元へ訪れるなんて」
「まあね」
「たまにはルナ抜きでもいいでしょう」
ソファーに座ったマカの向かいには、ヒミカとアオイの二人がいた。
大人の女性のヒミカと、小学生の男の子のアオイの二人が一緒にいるのを見るのは、はじめてだった。
しかも二人一緒に、マカのマンションに来るのもはじめてだった。
「それぞれ相方を連れていないとは珍しい。どうしたんだ?」
「キシとルナは二人で別作業中よ。…ちょっと調査で引っ掛かることがあってね」
いつも無表情に近いヒミカだが、今日は真剣さが違った。
アオイも苦笑している。
「マカ、頼まれていた同属の調査の件でね。ちょっと嫌な可能性が出てきたの」
「嫌な可能性?」
ヒミカの言葉に、マカの表情も険しくなる。
「そう。…裏切り者の可能性が、ね」
「裏切り者…」
「まあね」
「たまにはルナ抜きでもいいでしょう」
ソファーに座ったマカの向かいには、ヒミカとアオイの二人がいた。
大人の女性のヒミカと、小学生の男の子のアオイの二人が一緒にいるのを見るのは、はじめてだった。
しかも二人一緒に、マカのマンションに来るのもはじめてだった。
「それぞれ相方を連れていないとは珍しい。どうしたんだ?」
「キシとルナは二人で別作業中よ。…ちょっと調査で引っ掛かることがあってね」
いつも無表情に近いヒミカだが、今日は真剣さが違った。
アオイも苦笑している。
「マカ、頼まれていた同属の調査の件でね。ちょっと嫌な可能性が出てきたの」
「嫌な可能性?」
ヒミカの言葉に、マカの表情も険しくなる。
「そう。…裏切り者の可能性が、ね」
「裏切り者…」
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