裏切りの足音
「マノンは約束してくれたんだ。情報を与えれば、僕の足を動くようにしてくれるって」

そう言ってリウは嬉しそうに、その場を飛んだり、数歩歩いたりした。

「やっぱり足が動くっていいよね! 生きているって気がする」

「―それで? お前はこの後どうするつもりだ?」

「う~ん。とりあえずはマノンのところに行くよ」

リウの言葉が言い終わった途端、影が動き、リウを包み込んだ。

「くっ…! 足止めの時間が切れたか!」

「じゃあね、マカ。同属の中でも、キミのことはキライじゃなかったよ」

「ぬかせ! 次に会った時は、マノンと共に狩ってやるからな!」

「ふふっ。楽しみにしてる」

そうしてリウは姿を消した。
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