裏切りの足音
リウはそのまま、とある住宅街の公園へと移動させられた。

そこにはマノンがいた。

「やあマノン。どうやらハメられちゃったみたいだね」

「そうだね。相変わらず姉さんは手が早くて困るよ」

セツカの力を破り、マノンは脱出してしまった。

「足はどう?」

「おかげさまで、よく動くよ。まだ違和感はあるけどね」

そう言ってリウはズボンの裾を上に捲くった。

すると真っ黒に染まった両足があらわになる。

しかしリウは微笑み、両足を撫でる。

「馴染むまでにはもうちょっとかかるかな?」

「そうだね。それまではムリに動かさない方がいいよ」

「だね。もうしばらくは車椅子生活かな」

「こっちで用意するよ。とりあえず、この場を離れようか。嗅ぎ付けられると厄介だ」

「そうだね」
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