裏切りの足音
裏切りの後始末
ずずぅ~ ずずず~
実家の邸の広間で、マカは不機嫌にそうめんをすすっていた。
そんな様子を、ヒミカとルナは複雑な顔で見ている。
「…とりあえず、二人には追っ手を差し向けているけど、そう簡単には見つかんないと思うわ」
「カズサの方は、マカとセツカのおかげで何とか回復には向かっているけど…。やっぱり裏切りの行為は本意ではないにしろ、あったことだから、幹部は降格処分になるだろうと、この間の会議で決まったわ」
「ふーん…」
「それで新たな幹部のことなんだけど…」
ルナが言葉を続けるよりも先に、マカは再びそうめんをすする。
ずずー ずるるるー
「…マカ。おもしろくないのは分かるけど、少しは聞く気になりなさいよ」
「聞いてる」
ヒミカの言葉もばっさり返り討ちにして、マカは表情を変えずに麺をすすり込む。
実家の邸の広間で、マカは不機嫌にそうめんをすすっていた。
そんな様子を、ヒミカとルナは複雑な顔で見ている。
「…とりあえず、二人には追っ手を差し向けているけど、そう簡単には見つかんないと思うわ」
「カズサの方は、マカとセツカのおかげで何とか回復には向かっているけど…。やっぱり裏切りの行為は本意ではないにしろ、あったことだから、幹部は降格処分になるだろうと、この間の会議で決まったわ」
「ふーん…」
「それで新たな幹部のことなんだけど…」
ルナが言葉を続けるよりも先に、マカは再びそうめんをすする。
ずずー ずるるるー
「…マカ。おもしろくないのは分かるけど、少しは聞く気になりなさいよ」
「聞いてる」
ヒミカの言葉もばっさり返り討ちにして、マカは表情を変えずに麺をすすり込む。